パーフェクトストーム

帰ったらTVで放送してたので見始めたけど…単なるパニック映画ではなかった.大規模パニック映画乱立の末期(??)あたりの作品の割に設定が地味だし,おかしいなぁとは思ったけど、実話を元にしたものだったとは….漁船野郎の嵐の中の決断に,そのままハッピーエンドが訪れても作品への非難はしなかったのに.
それぞれ人物の決断を順に一つ一つ自分に照らして観るとそれなりに重さも出てくる映画.夢やプライドと目の前の安全や日々の幸福,とか天秤に掛け辛い決断が自分や愛する人に訪れたときどう決断するか.明確な基準を持ってる者,空気に流される者,時間に流される者,眼を背け逃げる者,いろいろあるけど,,ラストは―これは必然だった,やれるだけのことはやった―的な納得の仕方がされている辺りが共感し辛い.
あと実話だからこそ,じゃぁ,そこから得ものは?ってとこが気になる.描いて欲しかった.