下流社会 新たな階層集団の出現

と,題名を打ち込んで変換すると,「加硫社会 新たな海草集団の出現」となって笑った.よくあることだ.
・・・えーと,実家に戻ったら妹が購入して置いてあった本で,ちょっと前に売れたらしい.

「はじめに」が下流度チェックで始まる.チェックして見ると,自分も12個中2個確実に当てはまる.半分以上チェックがつくと「下流」と言いつつ,自分も当てはまる意外な項目が「下流」の判定理由として挙げられていることにムカっとくるのが多くの人の反応ではないだろうか.上手いと思う. 
ちなみに俺が当てはまるのは「自分らしく生きるのがよいと思う」「一人でいるのが好きだ」.文の読み方によって,答え方は変わるけどね.

ポイントはココで言ってる「下流」は単に所得が低いわけじゃなくて,意欲とか能力とかが低くてその結果所得も低いことが多い,という意味.だから所得と直接関係ない項目も出てくる.
「自分らしくどころか人生は自分のものでしかねーじゃん」とか「一人でいる時間も大勢でいる時間も好きだけど,最高の瞬間は一人のときに来るもん」とか反論はしたくなるけど,要するに項目を一杯挙げてアンケートを実施して,クラスタ分析して分類した「下流」扱いのクラスタの人はこの項目をYesと答えているということらしい.

だから性格診断みたく自分を当てはめてみたり,隣のアノ人とか細かい例外を気にしたりせずに,マーケティングアナリストの分析結果として大雑把にこういう種類の人が増えている,ということに注目すべきなんだろう.
自分らしさを探すために時を浪費する人,理想の異性をクラスタ違いなほど高く持つのに努力しない人,淡い希望をあると思い込んで(思い込まされて)不幸になる人,が増加していることは典型的な「下流」への警告としてもっとも.
<自分らしさは自分の中の欲望と能力にある.考えれば自分が何を欲してるか整理するのに時間はかからないし,能力は伸ばさないと伸びない.少なくとも待つものではない.
<「いわゆる理想的な」異性像を見る機会や共有する機会が増えたけど,周りにはそう多くないことくらい分かるはず.確率と期待値みたいな考え方すりゃ,「いわゆる理想的」はさておき異性と最高な人生おくる手段を考えた方が重要.それを「負け」と思うのは,「いわゆる理想的」を作ってる人たちに負けてるし,それを「不可能」と思うのは,愛すのが下手なんじゃね?(笑)
<<そう,,何か努力しなきゃ他人を好きになんてそうそうナイんだろなぁ..がんばろ..

あとは,,飛ばし読みし過ぎたのと,あまりスパスパ分かりやすく書いてないから,言い切れないけど,,筆者は「下流」=「不幸」とも言ってないんじゃないかな.
「上層」「下層」社会から「中流」社会へ変わり,「中流」社会から「下流」社会に変わったのは分かった.でも,いつの時代もそうなんだと思うけど,個人にとっては「幸」「不幸」が一番,を読む方は忘れてはいけない.