国際ウェルディングショー

1100国際展示場駅到着。今日行ってみたのは,今週ビックサイ
トで行われた溶接関係の技術・製品展示会.

溶接状態の可視化装置の実演展示だったけど,何だか面倒そうなので遠目で拝見.
実際に溶接を行うところを撮影し,通常のカメラの画像と今回の装置の画像を同時に表示,前者はアークの閃光で見えないけど後者は溶融した金属表面が見えている⇒これは非常におもしろい.
アークが写ってないから何もしてないのに合わせた金属の間が勝手に溶融して接合していくように見える.確かに表面の波打つ様子までよく見えるから不具合があればその瞬間に分るかもしれない.

現状のプロは光の強弱の様子から不具合を見分けるらしい.それに比べると目への悪影響としても習得技能としても優しくなるかもしれない.

  • IICブース

IHIの関連会社で非破壊検査事業を中心に行っているところ.
始めIICと気付かずにSCC(応力腐食割れ)の試験片につられてブースに入ってしまった.「あ,IICだ」と気付く前に「いつもお世話になっております」,遅かった.
目を上げるとネームプレートに気付いた若いお兄さんに声を掛けられていた;うちの工場でたまに仕事しているのは知ってるけど,何をしているのかまで知らないよ….

とりあえず,自己紹介は適当に済ませて,SCC試験片について質問→検査に今日はあるから話はとても面白い.でも,さぁ,そろそろ切り上げるかってところで今度は営業の課長さん.
引続き試験片の話をして名刺交換したら,あれ?どっかで見たことある名前…ドコ?ドコ!?→大学だぁ!「東工大にいらっしゃったことがありますよねK先生かT先生のところへ…」「いえ,M先生のところへ」あぁ,そっちかぁ!

この課長さんは近くの研究室を訪ねた際に,同じ実験室を見学,そのとき丁度いた自分がIHIに就職するってことで挨拶した方だった.向こうはもちろん覚えていないみたい.俺も名前だけ…とは言わず覚えていることにして昔話.

最後には案の定,「御社」の需要を聞かれたけど,とりあえず部署違いを理由に誤魔化して退散.あぁ,変な汗かいた.楽しかったけどね.

  • 図書ブース

主催団体だか日経だかが出していた図書ブース.溶接関連の本は特に注目するところはなかったけど,摩擦攪拌接合の新しい教科書が出ていてちょっと惹かれた…でも,使わないしなぁ.イマである必要はない.これ以上「読まれ待ち」の本を増やすのもイヤだし.

どのブースも実演展示があって面白いけど,実演展示で一番興味深いのはそれぞれで使用されている治具.製品を加工するんじゃないにしろ,何かしろ治具がないと実演はできないからどのメーカも用意している.溶接治具の設計はまだだから見ておかないと….
でも手作業だし,金物だし,そんな難しそうには見えない.余り公差を厳しくもしないしね.確実な固定と熱対策と簡便性が重要なのかな,スタンダードな形は見れた気がする.