タイムライン

タイムスリップモノとしてはコレのちょい前にH.G.ウェルズの『タイムマシン』が映画化された奴があったけど,それに比べるとちょっと原理を並べてみたり,それによるルールとリスクを加えてみたり,,しては見てみるものの如何わしい設定は数十年経っても変わんないね;
<あんまりつまんないトコこだわらずに,出された設定で味わわずに飲み込むのが(映画に限り)よいと思う.

考古学の研究チームが企業の情報提供を元に遺跡発掘に成功するが,その詳しすぎる情報を不審に思った教授は企業に近づきその情報源がタイムマシンによるものだと知る.
教授は更なる探究心からタイムマシンで中世に行くが帰還に失敗する.研究チームのメンバーは企業と協力して救出に向かうが,秘密にされたタイムマシン欠陥と現地のトラブルとで困難に出くわす….
といった進行で,中世の戦場に迷い込んだ若者達の戦いと恋愛を交えたSF.

スケールがデカく派手な描写の『タイムマシン』に対し,中途半端に現実味を帯びさせ不完全なマシンと歴史の中に戻るという設定の『タイムライン』は,同じくくりの中でも対照的.
どこか現実の考古学の地味さとロマンを伝えたいのかなぁ,と思わせる作品.

時間旅行ねぇ,,憧れることはあるけどSFを出ることはないだろうねぇ..そんなことより,数十年後の宇宙旅行を確実なものにしたくないですか?皆さん? と働きながらぼやいてしまうこの頃.