椿と花水木 万次郎の生涯

ジョン万次郎こと中浜万次郎の伝記風の小説←なんか細かいトコはフィクションらしい.

10月の終わりに寮に帰るとよく寮監が読んでいて,ロビーのテレビでニュース見てるところに話しかけて薦めてきたのがこの本.
60歳過ぎたおじいちゃんが若者に時代小説〜なんてシチュエイションに,詰らなかったら止めてもいいから,と遠慮がちだったけど,個人的にはこの手も好きだから喜んで貸してもらった.

内容は,苦しい少年時代〜難破漂流から渡米〜アメリカでの就学と結婚〜帰国と明治維新,という流れで資料と資料を元に作ったフィクションとを混ぜて書かれたもの.
でね,作りモノとしても面白いんだろうけど,そもそもこの万次郎の生涯が面白くて夢中になんの.

万次郎については小学生の時にミュージカルで『ジョン万次郎』なるものを観たことがあって,歴史的に何をした人かくらいは知ってたんだけど,こんな米国在住時間が長くてしっかり就学と恋愛をしてたなんて知らなかった.
それに捕鯨船の暮らしの当時の日本とアメリカが細かく書かれていて,その内容にも良く調べたことにもビックリ.すごいわ.
<鯨の仕留め方,米国の学制とか

彼の場合は不可避な冒険や家族のための無茶なんだけど,,恵まれた生活はここにあるわけだけど,,一度きりのこの世界でなんかやってみたくさせるストーリだった.
どんだけ大変でも,もっと知らない世界にいきたい