ヒットラー

ヒトラーへ「狂人」なんてイメージは特に無く,計算高い独裁者と思っていたけど,これによると狂うべくして狂った「狂人」である.

狂うべくして,と書いたが何故幼少時代に受けた虐待に近い家庭環境が,愛国心やナチズムに結びついたのはいまいち.でもまぁ,そうなんだよ,と言われれば博愛の心の育まれにくい環境に居たのは確かなわけで,納得せざるおえない.

幼少時代を除いても,戦争や貧困や聴衆の支持や愛した人の自殺や,外れた者を助長させる環境は整っていたように思う.別に現代に居ない「狂人」ではないが,現代ではその芽が伸びれば摘まれるようになっている.
ドイツの,というか1次大戦を終えた先進諸国の犯した罪はヒトラーを生んだことではなく,欠陥の見え隠れする男をいい年超えてもなお育てたことだろう.