ヒトラー〜最期の12日間〜

秘書を務めた女性ユンゲの証言を元に描かれたという,題名通りヒトラーの死の直前12日間の映画.
「人間」としてのヒトラーという意味では先の『ヒットラー』の方が良い気がする.この映画の中でのヒトラーはどちらかというと「ボケの入った老人」みたい.
ピエロのヒトラーはさておき,終戦直前の司令部やベルリン市街の混乱っぷりは,様々な所を細かく描いている(本当なのかは確かめようがないが).

上からの圧力が消えた時,良心に従い改めて考えて動く人,信仰に近い尊敬を持ち突き進む人,悲嘆し死を選ぶ人,未来を諦めて全て捨てる人,希望を持って逃げ出す人.
色々居て当たり前のことが,やはり当たり前に描かれていて安心した.