日はまた昇る

正月に田舎に帰ったときに父親の本棚からパクった本.
一緒に『武器よさらば』も持ってきたけど薄い方が先(笑).
後から気付いたけどこっちの方が出版も早かったらしい.


パリを中心にフランス,スペインを舞台にした恋愛小説.
どの階級がどの位裕福か分からないけど,
奔放に飲んで,食べて,旅行してって生活がすごいと思った.
<東南アジアを旅行してるときみたな生活だぁ


ちょっと訳の言葉が古い(1955年)から余計に感じたかもしれないけど
ストーリーだけでなく背景とかの描写も表現も男っぽい.
そういえば日本の男性作家でも余り男っぽい人読んだことないや.


主人公が戦争で精神的,性的に後遺症が残ってしまっていて,
普段はオトナなイイ奴だけどたまに歪んだのが見える.
どう生きようか,への悩みがエピソードのあちこちに出る.


でも,なんか全体的にネガティブというか退廃的というか…
特に,どう愛そうか,への答えが最後までよくわからなかった.
あと書くべきはあるかなぁ..


主人公より中盤から出るヒロインが後になればなるほど濃くて,
周りにいないし,共感もできないけど,印象には残った.
実際居たら,,魅力を感じるだろうか.


案外,女の趣味は悪いので,惚れるかもしれない.