日本企業はNASAの危機管理に学べ!

実際に宇宙開発の現場でマネジメントしてた人の本.
NASAをはじめ日本やロシアの宇宙開発での危機管理が中心で,危機管理の体系を作るよりケーススタディをメイン書かれている.
組織が大きいときの危機管理は分野を問わず共通したところもあるので,これを企業に活かそう,というのがテーマらしい.


著者がかなりアメリカ贔屓なのは読んで良く分かるが,たしかに日本で身の回りに必要十分な危機管理を根付かせるのは難しい.
失っては困る物を持った瞬間から,止めたくない事を始めた瞬間から,(自分の命から,車でも子供でもレジャーでも)危機管理は必要なのに.


実際にやってみると問題は山ほどあるけど,相互依存する集団の場合は協力できない人が居るだけで穴が開くのが一番怖い.
大抵トップダウンで進めるからそんなことは頻繁に起こってしまう.一人どころか大半だったりするし.
厳格に上下関係があれば対処もしやすいけど,相手が対等な立場だったりお客様だったりすると対処は難しい.
今,身につけたいのは,その辺を説得する表現力や魅力かなぁ.


危機管理に関わらずもう少し困ったことを言うと,
それなりにデキる人間が集団でバカになる例が,気をつけるとニュースの中だけじゃなく身の回り,というか身を巻き込んで,とても多い.
ので,どうにかしたい.