宇宙医学

題名は硬い本みたいだけど,宇宙での生理や運動や健康について,かなり優しく万人向けに書かれた本.
宇宙医学なる体系を求める人には,ちょっとした導入にはなるか,あるいは全く役に立たない本かも.

とりあえず素人の俺には面白い読み物だった.
宇宙医学=有人宇宙飛行での健康管理は,宇宙工学と同様に日々進歩してるから宇宙飛行士のトレーニングや食事など普段の生活もかなり変わっているらしい.
<たとえばドキュメンタリーでもSFでも出てくるグルングルン回る椅子型のトレーニング装置は,あまり宇宙酔い対策に有効ではないらしい…とか.

この本が面白かったなら,ロシア人宇宙飛行士ポリャコフ(合計宇宙滞在記録679日,連続宇宙滞在記録437日=世界最長)が書いた,『地球を離れた2年間―人類の夢、火星への挑戦』がオススメ.