逆転の翼―ペンシルロケット物語 ノンフィクション科学の扉

『轟きは夢をのせて―喜・怒・哀・楽の宇宙日記』はネット上の日記をまとめたもの,『絵でわかる宇宙大地図』は訳したもの,その他は共著,,と言えど2005年は的川先生の本が多く出た年で,本書はしっかり著者が書いて11月に出版したもの.

冒頭は宇宙開発の歴史をツィオルコフスキーコロリョフ,フォン・ブラウンという開拓心のある人物の紹介とともに説明.
内容の中心は,東大の糸川英夫博士が行った,ペンシルロケットなど初期のロケット開発の歴史やエピソード.
最後は現在の宇宙開発への提言でシメ.
特に技術的な難しさはなくて,冒険心溢れる読み物.

糸川先生の話は会社で著者の講演があったから,だいたい聞いたことのあること.むしろ的川先生的にまとまた最初の3人の紹介は面白かった.